上野文化美術保存会について
会長あいさつ
ユネスコ無形文化遺産登録により、上野天神祭が世界の祭と認められ非常にうれしく思っております。祭の関係者には、世界の祭を担っているという気持ちで祭にのぞんでいただけたらと思います。
後世にこの祭を伝承していくためにも、祭の担い手の確保は必要不可欠です。2017年(平成29年)から「ダンジリ行事」を「25日までの直近の日曜日」としたのは、週末の開催となることで、行事の担い手の確保はもちろん、地元出身者の参加や観光客の増加、休業日で将来の担い手である子供たちが郷土愛をはぐくむきっかけづくりになるなど、様々な効果を期待してのことです。週末の開催により、これからはさらに、多くの方に祭りに関わっていただけるのではないかと期待しています。
上野文化美術保存会は、伊賀市民の財産として、この祭を後世に伝承していきたいと思っております。
2019年10月吉日
上野文化美術保存会会長 中村晶宣
400余年の歴史を誇る 上野天神祭は 当時領主から与えられた能面をもとに作り上げられた鬼行列と、華やかな町民文化を背景に築き上げられた豪華絢爛な楼車9基が連なり巡行が行われます。
上野天神祭に出陳される、文化財価値の高い鬼行列の能面・鬼面・装束。楼車、幕、彫刻、金具等の懸装品はすべて、各祭町が代々受け継がれ、守られてきたものです。上野文化美術保存会は、この美術懸装品の維持管理と修繕、復元修理などの保存管理と、祭礼行列を行う上で必要な、鬼の練行やお囃子の伝承、展示、祭礼時の連絡・調整など、行列巡行の一切を支えております。他に、地域の活性化や文化向上に寄与する、講演、お囃子体験、などの事業を組織的に行っている団体です。鬼行列の鬼町4町。だんじり行列の楼車町9町の祭町13町にて組織され、各自治会の理事、幹事にて構成されています。
上野文化美術保存会 組織図